4.3 家庭菜園           
   私は暇に任せて、家内と家庭菜園をしている。2人とも農家の出であり、農作業         
  には、何の違和感もなく取り組んでいる。作物は不格好であるが、新鮮で生野菜の         
  味がする。子供達は私が作った野菜は美味しいと言ってくれる。それで娘は自分の         
  アパートへ野菜を持ち帰り、調理して食べている。特に、トマトは子供達に評判が         
  良い。子供達が喜んでくれるので、農作業はしんどくてもやりがいがある。しかし         
  今回だけは、すぐに取り掛かれない。術後であり、体力が回復していないのだ。         
  3月になり、雪が溶け、春がまじかになっても、農作業に取り掛かれない。じっと         
  我慢の日々であった。4月には介護職場に軽作業でやっと復帰した。出勤なしで、         
  天気の良い日は、畑の草取りをして、その後ぼちぼちと土を耕し始めた。畑の土は         
  スコップで耕すが、例年ならば数日で完了できる。ところが、今回は休み休みで         
  耕したので、延べで2週間程かかってしまった。体力不足のため、仕方ないことで         
  あった。やっと、畑の土作り(下肥入れ)ができた。少し、土を寝かせておこう。
         
   5月のゴールデンウィークは孫達と、忍者屋敷を見学して楽しめた。ゴールデン         
  ウィーク明けから夏野菜の定植・種まきをした。土作りをしっかりしたので、作物         
  は、上々の収穫となった。南瓜は、畑に5株植え、15個を収穫した。さらに自宅         
  の庭には、生ごみの種から自生した南瓜が育ち、5個実をつけた。この南瓜の生育         
  管理が大変である。自宅の庭には、時々、野生の猿が出没する。南瓜は猿の格好の         
  餌である。南瓜を猿にとられないよう、対策をしなければならない。透明でない         
  肥料袋(ビニール)で、南瓜の実を包み隠すのである。この対策が功を奏し、一切         
  被害にあうことなく、全部を収穫できた。大満足である。ただ、日あたりが少ない         
  ので、完熟度の少ない南瓜になった。8月末までには、夏野菜を十分に収穫できて         
  上々の成果であった。次は、秋冬野菜のための準備が待っている。
         
   スコップで土を耕すのだが、日にちが少なく目途が立たない。9月15日まで         
  には、すべてを終わらなければならない。家内からは、種まき定植が遅れていると         
  せっつかれる。そこで、はたと思いついた。菜園仲間の1人は、200坪程をホーム         
  耕運機で耕作している。農作業していないある日に、耕運機を借用できないか         
  相談した。仲間は、私の体調の事を知っており、耕運機を快く貸してくれた。操作         
  法を教わったが、四苦八苦しながら耕作した。ホーム耕運機には、畝作り用備品が         
  備わっていた。この備品を利用したので、いとも簡単に、畝を作ることができた。         
  機械力は大したものである。予備用の未耕作地まで耕すことができた。耕作地に         
  下肥を混ぜ込むこともできた。これで、やっと秋冬野菜の定植、種まきの準備が         
  できた。
         
   ホーム耕運機のすごさを、家内に説明した。私は今後、耕運機を利用したい。         
  社友の1人がホーム耕運機を2台持っている。社友が1台を譲るといっている。         
  価格は超安価であり、私は家内を説得して譲ってもらった。今後は農作業がホーム         
  耕運機の導入で楽になる。これで家庭菜園を継続できる。 投稿 2020.02.03