4.検査入院
      
  私は12月6~9日まで、精密検査をするため入院した。これは内視鏡で膵臓の腫瘍      
 部の細胞を採取し、良性か悪性かを判別するのである。ところが内視鏡先端が十分にMRI      
 映像で影となっている部分を突破できず、影の入り口付近の細胞しか採取できなかった。      
 そこで採取した細胞を調査したところ悪性とは確定できなかった。今後の対処としては      
 再度、別法で膵臓の腫瘍部細胞を採取するか、未確定のまま手術するかの選択となった。      
 別法は、腹に穴を開け、器具を膵臓の腫瘍部分まで挿入して、細胞を採取するのである。      
 私としては別法で検査して良性腫瘍と確定しても、しばらく放置すれば悪性に変化して      
 いずれは摘出手術をしなければならない。この腫瘍が悪性へ変化する危険性は回避したい。      
 手術できる時に手術するという決心を再確認することとなった。別法で痛い思いはした      
 くない。私の心は決まっていた。別法による検査はしない。腫瘍摘出手術へ突入だ。
       
                          5ページ