7.手持ち品・院内生活                
 入院するにあたり、着替え、食事用具、衛生用具、筆記用具は前回と同じである。今回は  
新たにスマホ、数読問題集、複音ハーモニカを持ち込んだ。数読問題集の初級パズルの制限  
時間は5分である。勉強し始めであるので解読するのに約20分かかる。15分制限の中級  
パズルは1時間以上かかる。パズルを解いている時は、時間がたつのを忘れてしまう。解読  
できると気分が爽快になる。非常に有効な余暇の過ごし方である。        
 次はスマホである。メールの受信操作に四苦八苦である。それ以外は何とかなった。利用  
したいのは、NHKラジオを聞きたい。らじるらじるアイコンを見つけて、AMかFMを選択すれば  
よい。相部屋であり他人のいびきで眠れない夜は、イヤホーンでラジオ深夜便を聞いていた。  
音楽番組のない時は、アルトハーモニカ教本の練習曲や、アルトフレンド練習曲の伴奏曲を  
スマホにダウンロードしておいたので、それらの曲を聴いていた。本手記は主に深夜、起稿  
していたので、イヤホーンで聞きながら下書きをした。          
 次は複音ハーモニカセットである。病室ではハーモニカの音を出せない。私は1ケ所だけ  
音を出せる場所を見つけていた。それは面談・談話室の隅に設けてある公衆電話ボックスで  
ある。ほとんどケータイで済ませてあり、電話ボックスの利用がない。私はボックス内で  
2時間程、複音ハーモニカの練習をした。勝手気ままな院内生活である。      
                         
                         
8.術後の経過                  
 今回の手術は膵膜にたまった1リットルの膵液を体外へ出すための処置だ。胃と膵膜に  
穴をあけて、ビニールチューブで連結して、膵液を胃、小腸、大腸に流しだすのである。  
まるで水道管を埋めるような、土木工事を、私の体内で行うのだ。しかも開腹せず内視鏡で  
対応するのである。ビニールチューブは2本埋設する。1本は膵膜と胃袋をつなぐ。他の  
1本は膵膜から胃袋、食道を経由して鼻を抜け、体外の袋に流しだすのである。サイホンの  
原理を利用した単純な器具である。その結果、サイホン器具にたっぷり膵液を排出できた。  
手術処置は良好で、サイホン器具用のビニールチューブは引き抜いた。そこで予定通りに  
1週間で退院できた。後は胃と膵膜とを連結しているビニールチューブを、いつ抜くかで  
ある。術後の経過を監視しながら、早めにビニールチューブを抜きたい。経過が良好で    
あれば、年末までには抜きたいとの意向である。本当に年末が楽しみである。      
 退院後、翌朝から常用服薬を飲んだ。降圧剤、尿酸コントロール剤である。すると効果  
は、てきめんである。体がだるくなり、自宅でゴロゴロするしかなかった。血圧は上が    
88、下が59の低血圧である。入院中は医師の指示で降圧剤を服用しなかった。それで  
上が110~95、下が80~70の正常値であった。馴染みの先生から体重が10kg  
減ったのだから、降圧剤等の服薬をやめるたらと、助言を受けていた。しかし、自宅では  
服薬の習慣が身についており、つい、うっかり薬を飲んでしまったのだ。自宅でのゴロ    
ゴロが3日間も続いた。血圧と尿酸値は継続的な測定を行い、体調を監視していく。    
                         
                         
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9.世間への復帰                  
 体力が十分に回復して、世間への復帰ではない。すぐに取り組まなければならない事柄  
ばかりである。10月1日(日)はNNN教室複音ハーモニカ同好会は、10月7日(土)開催、  
国民文化祭ハーモニカ祭りに出場するための最終練習日である。10月2日(月)は、民児  
委員による小学生の登校見守り、横断歩道の立番である。10月6日(金)は、プロ先生に  
よる本年度最終の教室である。その日の夕方は、国民文化祭ハーモニカ祭り前日の設営、  
翌7日(土)は、演奏出演及び裏方スタッフをして、翌々8日(日)もハーモニカ祭りの運営  
及び裏方スタッフである。10月10日(火)以降はハーモニカ祭りの実施報告書の作成、  
11日(水)は民児委員の初級研修会の最終日、12日(木)は地区民児委員の定例会議と    
目白押しである。何とかやり遂げたいと、気がはやるばかりである。      
 この10月のスケジュール(山場)を乗り越えると、体調回復に合わせマイペースで、  
世間体に復帰できることであろう。              
                         
                         
 おわりに                  
 手術を計画通りに成し遂げた馴染みの先生、病院の方々にお礼を申し上げます。さらに  
病気治療のため、私の願いごとを聞いていただいた方々に感謝いたします。月並みだが、  
私を終始見守ってくれた家族の皆に有難う。            
          下書き  2017.09.28 終了。 自宅書斎にて      
                         
 文章のワープロ化は雑用に流されて、短期で集中的な取り組みが行えず、長期間を    
要した。これでやっとホームページへの掲載準備ができた。長い日々でした。      
          ワープロ 2018.02.12 終了。自宅書斎にて